北朝鮮は、日本人拉致問題が2002年の「日朝平壌宣言」により解決したと主張し、日本が過去の清算を回避し、北朝鮮に対する制裁と圧迫を続けるためにこの問題を前面に押し出していると主張した。

北朝鮮の祖国平和統一委員会が運営するサイト・わが民族同士は4日、「前代未聞の過去の罪悪から謝罪し反省せよ」との記事を掲載し、「日本の政客(政治家)は事あるごとに『日本人拉致問題』への恨み言を明かしている」と述べた。
記事では「『拉致問題』は2002年9月に採択された『日朝平壌宣言』により解決した問題だ。さらに2014年5月、日朝政府間に採択されたストックホルム合意を一方的に破棄したのも日本である」とし、「日本が拉致問題を持ち出してくる目的は他でもない、血なまぐさい罪悪の歴史を隠し、過去の清算を免れようとする陰険で凶悪な本音が底にある」と非難した。
また、「過去、日帝が朝鮮人民に行った罪悪の歴史をすべて挙げようとしたらキリがない」とし、「しかし、日本の反動勢力は、過去に日帝が犯した罪悪について一言半句もないまま、白紙化した『拉致問題』への恨み事だけを語り、反共和国の制裁・圧迫騒動にこれからもぶら下がる凶悪な心を露骨に表している」と強調した。
その上で、「日本は既に解決した『拉致問題』で騒ぐ前に、過去、わが国を強制占領し、わが民族に耐えられない不幸と苦痛を与えた前代未聞の罪悪から謝罪し賠償すべき」という従前の主張を繰り返した。
(ソウル=ニューシス、編集・翻訳:本紙編集部)
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