12日夕方、韓国の文在寅大統領は青瓦台(大統領府)を通じコメントを発表した。
文大統領はまず、「歴史的な米朝会談の成功を熱い気持ちでお祝いし、歓迎する」としながら、「5月26日に板門店で金正恩委員長と再会した時、そして昨日(11日)トランプ大統領と電話会談をしながら、注意深く会談の成功を予感していた」と心中を明かした。
一方で、「70年という分断と敵対の時間は、目の前で起きている事実すら信じさせることを難しくする、濃い影であった」と、長い時間の末に実現した会談である点を強調した。
また、「6月12日のセントーサ合意は、地球上の最後の冷戦を解体する、世界史的な事件として記録されるだろう」とし、「米国と南北が共に手に入れた偉大な勝利であり、平和を念願する世界の人々の進歩である」と、会談を位置づけた。

「歴史は行動し挑戦する者の記録」
さらに、トランプ大統領に対し「誰も成し遂げられなかった偉業をついに達成した」と敬意を表すると同時に、金正恩委員長に対しては「世界に向け果敢に第一歩を踏み出した歴史上の瞬間の主役として記憶されるだろう」と称賛した。
文大統領は次いで、「今回の合意を土台に、私達は新しい道を歩んで行くだろう。戦争と葛藤の暗い時間を後にし、平和と協力の新しい歴史を描いていくし、その道を北朝鮮と同行する」と決意を述べた。
その上で、「まだ始まりでたくさんの困難があるだろうが、二度と後戻りすることはないし、この大胆な道のりを絶対に放棄しない」とし、「歴史は行動し挑戦する者の記録」と努力を続ける姿勢を示した。
また、「韓国政府は今回の合意が完全に履行されるよう、米国と北朝鮮、そして国際社会と存分に協力する」としつつ、「朝鮮半島に恒久的な平和が定着し、共存と繁栄の新時代開かれるよう、韓国の大統領として渾身の努力を果たすことを約束する」とした。