[韓国語新刊] 民主主義はグローバル資本主義で生き残れるか
[韓国語新刊] 民主主義はグローバル資本主義で生き残れるか
  • The New Stance編集部
  • 承認 2020.03.12 00:49
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韓国語の新刊を紹介するコーナー。今回は民主主義に関し、米国のジャーナリストが著した本について。

(ソウル=聯合ニュース チュ・ワンフン記者)
書名『民主主義はグローバル資本主義で生き残れるか』ロバート・カートナー著、パク・ヒョンシン訳。ハヌル、544ページ、4万2000ウォン。

書影。聯合ニュースより。
書影。聯合ニュースより。

米国の進歩派ジャーリストが、グローバル資本主義により民主主義が脅かされている状況の根源を追跡し、代案を提示する。

民主主義と資本主義はいっときは互いを強化する健康な間柄だったが、資本主義が誰も比肩し得ない力を持つようになった現在は、全世界的に不平等と両極化は制御できない状態にさしかかっている。

盲目的に愛国を共著うする右派ポピュリズムが世界各地で勢いを増しており、いくつかの国ではファシズムと類似した様相まで呈している。

著者はこんな危機状況の根源を、マーガレット・サッチャー元英首相やロナルド・レーガン元米大統領が積極的に導入した新自由主義から見つけ出す。全世界に広まった新自由主義政策と価値は、戦後、世界各国が合意した社会的な約束を解体する推進力となり果てた。

相対的に「進歩勢力」と言える、ビル・クリントン元米大統領やトニー・ブレア元英首相、ゲルハルト・シュレーダー元独首相など、中道左派政府は新自由主義を阻止しないばかりか、その流れに便乗して利益を得ようとした。

今日、人々は金が市民権よりも強くなった状況を前に強く怒っているが、怒りの目標を間違って設定している場合が多いと著者は指摘する。特にグローバル化による最も大きな被害者である労働階級に、極端な民族主義感情を煽り、怒りをぶつける対象を作ってあげたトランプ米大統領の戦略はとても効果的だった。著者が本書を書くきっかけもトランプ大統領の当選だったという。

著者が提示する代案は、第二次世界大戦以降、主要国家が合意し打ち立てた「民主的に管理される資本主義」に戻るというものだ。

単純で効率的な金融体制に戻り、金融が経済の主人ではなく召使いになり、第二次世界大戦当時の規模の社会投資プログラムを実行し、専制政治と寡頭政治を終わらすことができるならば、「きちんとした資本主義」に戻れると著者は主張する。