ソウルで「フェミニスト女性候補」の選挙ポスター破損相次ぐ
ソウルで「フェミニスト女性候補」の選挙ポスター破損相次ぐ
  • The New Stance編集部
  • 承認 2020.04.14 12:54
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4月15日に総選挙を迎える韓国で、特定の女性候補者をねらった選挙ポスター破損が相次いでいる。被害に遭った候補は「韓国社会に蔓延する女性嫌悪を表すもの」と述べた。

13日昼、ソウル西大門区で女性候補・申智藝(シン・ジエ、30)氏の選挙ポスターが破損されているのが見つかった。同区の国会議員を目指す申氏のポスターは、両目部分がライターで焼かれるなどしていた。

申氏側はすぐに警察に通報。警察はポスターを回収し、近隣の監視カメラや自動車のブラックボックスの映像を分析するなど捜査を始めている。

警察は「容疑者が特定される場合、公職選挙法違反などの嫌疑で立件する方針」(聯合ニュース)とのことだ。

(ソウル=聯合ニュース)13日、ソウル市内で緊急記者会見を行う申智藝候補。
(ソウル=聯合ニュース)13日、ソウル市内で緊急記者会見を行う申智藝候補。

また、シン氏は同日に発見場所の付近で緊急記者会見を行った。

この場で同氏は「2018年に(ソウル市長選に)出馬した時も似たようなことがあった。30件近いポスターとプラカードの破損事件が続いた」とし、「(ポスターの)女性候補者の顔を傷つける事件は、その自体で道を歩くたくさんの女性を不安にする」と語った。

その上で「これは女性政治家個人に対する事件ではなく、韓国社会に蔓延する女性嫌悪を公然と表すもの」と強調した(聯合ニュース)。

以前から緑の党で活動を続け、今回は無所属での出馬となった申氏は若い世代の代表的なフェミニスト政治家だ。2018年のソウル市長選では「フェミニストソウル市長候補」を掲げ、4位につける大善戦を繰り広げ名を上げた。

(ソウル=聯合ニュース)破損された申氏の選挙ポスター。
(ソウル=聯合ニュース)破損された申氏の選挙ポスター。

また、『ハンギョレ』によると、やはりソウルで女性政治家を狙った同様の事件が起きている。

基本所得(ベーシック・インカム)の導入を公約に掲げる「基本所得党」のシン・ミンジュ候補(26)のポスターがカッターで切り裂かれていた。

さらに、今月2日には「女性の党」のイ・ジウォン候補(27)が演説している際に、石が投げ込まれ、かばった関係者がけがをした事件もあった(いずれも同紙)。

被害に遭った政党は、いずれも若い女性が中心となって結成された、女性の権利保障や性差別根絶を目指す政党という共通点がある。韓国社会の一部にある、根深い女性差別が浮き彫りになった事件といえる。
 


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