韓国軍検察、脱北女性への性暴力の嫌疑で軍人2人を起訴
韓国軍検察、脱北女性への性暴力の嫌疑で軍人2人を起訴
  • The New Stance編集部
  • 承認 2020.09.03 02:49
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保護すべき北朝鮮出身の女性に性暴力をはたらいたとされる軍人2人が、11か月の捜査の末に起訴された。

韓国国防部検察団は8月31日、北朝鮮を脱出し韓国に移り住んだ脱北女性(韓国での正式名称:北韓離脱住民)に性暴力をはたらいた嫌疑で、軍情報司令部所属のA中領(中佐に相当)と、B上士(一等陸曹に相当)を国防部の軍事裁判所に在宅起訴した。国防部が1日、明かした。

国防部の発表によると、この軍人2人は「2018年5月頃から19年2月頃までの間に、工作活動の対象者として業務上、保護または監督を受ける被害者を威力で姦淫」したという。

A中領は「被監督者姦淫および強要の嫌疑」が、B上士に対しては「常習被監督者姦淫、準強姦、強姦などの嫌疑」がかけられている。

韓国国防部検察団の団旗。同検察団HPより引用。
韓国国防部検察団の団旗。同検察団HPより引用。

この事件については、今月1日に韓国メディア『ニュース打破(タパ)』が詳報している。同紙は今年7月に、『私の残酷な大韓民国 北韓離脱女性のmetoo』という特集記事で今回の事件を取り上げていた。

同紙によると、13年1月に脱北し韓国に入国した被害者女性は、B上士に12度、A中領に1度、性暴力を受けたと主張。昨年10月、2人を国防部検察団に告訴した。

今回の起訴は、約11か月に及ぶ捜査の末の決定だった。同紙はまた、捜査の過程で被害女性に対する「2次加害」があったとした。性暴力を行った際にB上士が録音していた音声ファイルを、軍検察が被害女性に聞かせたというものだ。

同紙によるとこれに対し、国防部の報道官は事実を認めつつ「録音されたファイルの内容を確かめるため避けられない過程だった」とし、「その過程で被害者の人権を保護するための措置をとった」と説明したとのことだ。

同紙はさらに、被害女性へのインタビューを掲載した。女性は「やっと始まりだと思う。より多くの被害者を防ぎ、また、私と同じ被害者たちが無念の被害を受けている中、為す術のないまま生きていかなくてよいように、真実だけを明かし生きる。最後までこの事件を見守ってほしい」と語った。


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