南北関係を主業務とする韓国の統一部が、衛星写真の分析を仕事とする「衛星情報センター」を新たに運営していることが分かった。韓国メディアが報じた。
9日、『聯合ニュース』は、統一部が「韓国航空宇宙研究院」から北朝鮮を撮影した衛星写真の提供を受け、分析する「衛星情報センター」を運営していると伝えた。
同社によると、このセンターは今年の下半期から運営されている。このために、2人か3人の衛星映像判読官を別途、採用したとのことだ。

統一部とは北朝鮮との対話をはじめ、経済協力や人道支援、北朝鮮国内の人権問題改善、韓国内の脱北者の管理・支援など、北朝鮮に関わるあらゆる業務を行う部署だ。
『聯合ニュース』はまた、センター設置について「北朝鮮の内部状況を統計だけで分析するのには限界があるが、衛星写真の分析を通じ立体的な分析が可能になる」と説明する政府関係者のコメントを載せた。
その上で、「これまで行われてきた国家情報院や国防部による衛星写真は軍事分野にフォーカスしていたが、統一部の同センターは農業・観光・市場などの社会、経済分析に重点を置く」と見立てた。
なお、同センターは統一部の情勢分析局が運営する。
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