
6日、韓国政府の中央災難安全対策本部は「新型コロナウイルスが大流行の段階に進入した」と明かし、首都圏(ソウル市、京畿道、仁川市)の社会的距離確保を8日0時から28日まで三週間にわたり「2.5段階」に引き上げることを決めた。
同段階は全5段階のうち4段階目にあたり、各種の活動が現在の「2段階(全5段階のうち3段階目)」よりも強く制限される。
韓国では先月24日から首都圏で「社会的距離確保」を2段階目に引き上げているが、感染者が減らずに増え続けていた。12月に入ってからは一日の確診者数が600人を超える日が3日、5日と続いている。2019年の統計によると、首都圏の人口は韓国のちょうど半分にあたる。
今回の決定により、既に営業中止となっている遊興酒店・団欒酒店といったホステスが付く酒場や、大型の屋台、年配層が集まる娯楽施設などに加え、カラオケ、公演場、ジムやビリヤード場といった室内体育施設などの営業が全面禁止となる。
さらに50人以上の集会・イベントが禁止となる他に、映画館や遊園地、百貨店やスーパー、塾などほとんどの職種で午後9時以降の営業が禁止される。
カフェやレストランは、従前と替わらない。カフェでは営業時間にかかわらずテイクアウトや配達だけが可能で、着席はできない。レストランは午後9時までは営業できるが、それ以降はやはりテイクアウトと配達だけとなる。
また、公共機関や一般の企業も3分の1以上を在宅勤務させるなどの防疫措置を求められる。スポーツ競技は開催できるが無観衆で行わなければならず、教会など宗教施設では「非対面」を原則に、最大でも20人以下で礼拝行為を行う必要がある。
なおソウル市では既に、5日から18日にまでの二週間、夜9時以降は公共交通機関の運行を30%減らし、カフェやレストランのテイクアウトも禁止する「準シャットダウン」措置を取っている。