国連・米国が北朝鮮人権問題を批判も、北朝鮮政府は「問題なし」
国連・米国が北朝鮮人権問題を批判も、北朝鮮政府は「問題なし」
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2020.12.15 13:42
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核開発と並び国際社会からの批判の的になっている北朝鮮の人権問題。国連や韓国社会からの指摘が相次いでいるが、北朝鮮は正面からこれを否定している。
国連安全保障理事会ホームページ。
国連安全保障理事会ホームページ。

●国連安保理が非難声明

今月11日(現地時間)、AP通信などが報じたとことによると、国連安全保障理事会理事国であるドイツ・ベルギー・ドミニカ共和国・エストニア・フランス・英国・米国・日本はこの日、国連安保理の会議を終えたあと朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮)の人権問題を指摘する声明を発表した。

声明では新型コロナウイルス拡散を理由にした処刑と首都圏住民の移動制限などを挙げながら、「北朝鮮が核と軍事力を住民に向け使っている」と非難するとともに、「住民の要求よりも武器プログラムに優先順位を置きながら国際社会からの孤立を自ら招いた北朝鮮政権の決定は、住民が直面する(新型コロナの)パンデミック状況をより深刻にしている」とした。

さらに、「北朝鮮による国際平和と安全保障に対する深刻な脅威は、長期的で体系的で、漫然とした人権違反である」とし、「国連北朝鮮人権調査委員会は、北朝鮮が反人権犯罪を行っており、その違反の規模は北朝鮮が同時代の世界と同質性がないことを表している」と批判した。

この日の国連安全保障理事会の会議では北朝鮮人権問題が非公開で議論された。ドイツが公開会議を要求したが、ロシアと中国の反対で成立しなかった。

●米国でも高まる声

12月10日は72年前に『世界人権宣言』が発表された記念日だ。この日を迎え、米国国務省は米政府系メディア『ラジオ・フリー・アジア(RFA)』に送ったメールの中で、「北朝鮮の深刻な人権状況に対し深く憂慮している」と明かした。

また、米上院の外交委員会も『世界人権宣言』記念日を迎え声明を発表した。

声明では「世界的に新型コロナウイルス感染症が人権状況を深刻に悪化させた」とし、北朝鮮をはじめイラン・ベネズエラ・シリア・ウガンダ・中国・ロシアなどに向け人権侵害に対する責任を問うことを求めた。やはり米政府系の『ボイス・オブ・アメリカ(VOA)』が伝えている。

特に北朝鮮に対しては、自国民に対し拷問や洗脳を加えたり不当な監禁をするなど抑圧しているとし、「人権状況に嫌悪感を覚える」と批判した上で、「このような行動は容認することができず、政権に責任を問うべきだ」とした。

●北朝鮮政府当局は「問題なし」

一方、北朝鮮も「世界人権宣言」記念日に合わせ、自国の状況に触れた。

内閣機関誌・民主朝鮮は10日の記事で、「わが共和国は人を世界で最も大切に扱い、人民大衆のために服務する真の人民の国、尊厳高い自主強国であり、人民大衆の民主主義的な自由と権利が最高水準に保障された、誠の人権擁護・人権実現の国」と伝えた。

同記事ではまた、「人民大衆の自主的な権利が法的に担保され、誰もが国の主人として生活を謳歌するわが国の現実は、国際社会の賛嘆を呼び寄せている」した。

さらに、「今なお世界的な範囲で人権問題は完全な解決を見ていない」と指摘し、自国の人権状況には問題がないという認識を示した。


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