「昨年、北朝鮮に通知文86件を伝達」、「韓国軍の遺骸発掘を支援」...国連軍司令部
「昨年、北朝鮮に通知文86件を伝達」、「韓国軍の遺骸発掘を支援」...国連軍司令部
  • The New Stance編集部
  • 承認 2021.01.02 14:38
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南北軍事境界線をまたぐ板門店共同警備区域を警備する国連軍司令部が、昨年の活動内容を明かした。南北の直接通話ができない韓国政府とは違い、86件もの通知文を送っていたことが分かった。
北朝鮮側と通話する国連軍司令部の兵士。同司令部Facebookページより引用。
北朝鮮側と通話する国連軍司令部の兵士。同司令部Facebookページより引用。

●南北の通信は中断したまま

国連軍司令部は1日、Facebookページで2020年を振り返り、「1年を通じて北朝鮮軍との通信線を維持した」とし、「『ピンクの電話』を通じ86件のメッセージを伝え、1日に2回の通信線のチェックを行った」と書いた。

昨年6月、北朝鮮側は韓国の市民団体による北朝鮮へのビラ散布を理由に、南北当局間のあらゆる通信連絡手段を中断。この措置は今も続いている。

だが国連軍司令部は、写真にあるようなピンクのダイヤル式旧型電話を通じ、北朝鮮側とコンタクトを取り続けていたということになる。

また、同司令部は「昨年4500を超える非武装地帯(DMZ)への出入申請があり、その中の98.4%を承認した」とし、「特に緊急の出入件数が史上最多の210件を記録した。大部分は夏の集中豪雨による被害復旧事業と関連したもの」と説明した。

北朝鮮側との通話に使われる『ピンクの電話』。国連軍司令部Facebookページより引用。
北朝鮮側との通話に使われる『ピンクの電話』。国連軍司令部Facebookページより引用。

●韓国軍による遺骸発掘にも貢献

一方、同司令部はFacebook上の別の掲示物を通じ、江原道(カンウォンド)鉄原(チョロン)郡で2019年4月から行われている「南北共同遺骸発掘」についても言及した。

18年9月の『南北軍事分野合意書』により始まったこのプロジェクトは、その後南北関係の悪化をうけ現在では韓国国防部の「遺骸発掘鑑識団」が単独で行っている。

これについて同司令部は「昨年4月から11月まで行われた発掘事業で韓国軍は、『地雷および不発弾の除去2568点、遺骸の発掘143体、遺骨の発掘330点』という成果を達成した」とし、「国連軍司令部の人員が現場でDMZへの出入りを支援した」と明かした。

1950年7月に設立された国連軍司令部は、朝鮮戦争において国連軍の指揮を執った。本部は東京にあったが、53年7月の停戦協定を経て57年にはソウルに移転した。

なお、1978年以降、韓国軍に対する戦時作戦指揮権は「米韓連合司令部」が担うこととなった。このため、同司令部は軍事停戦委員会の稼働、中立国監督委員会の運営、板門店共同警備区域(JSA)の警備部隊運営など、停戦協定に関する業務だけを行っている。

江原道鉄原郡にあるファサルモリ(矢じりの意)高地で朝鮮戦争時の遺骸発掘にあたる韓国軍とそれを支援する国連軍司令部の兵士。同司令部のFacebookページより引用。
江原道鉄原郡にあるファサルモリ(矢じりの意)高地で朝鮮戦争時の遺骸発掘にあたる韓国軍とそれを支援する国連軍司令部の兵士。同司令部のFacebookページより引用。

 


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