25日に党代表による所属議員へのセクシャルハラスメント事件を公開した正義党が、加害者の前代表に対し厳しい処分を下した。

●金前代表「被害者と党にもう一度謝罪する」
28日、韓国の左派政党・正義党は中央党紀委員会を開き、同党所属の張惠英(チャン・ヘヨン、33)議員にセクシャルハラスメントを行った金鐘哲(キム・ジョンチョル、50)前代表に対し、除名処分を下した。
除名とは党籍の剥奪を意味するもので、正義党の中では最も重い懲戒措置となる。
一度目の中央党紀委員会で金前代表の処分が決まった背景について、同党関係者は聯合ニュースとの通話で「(疑惑を)争う余地が存在しない上に、事案の深刻性を考慮し、異例の早い決定を下したものと見える」と説明している。
今回の決定を受け、金前代表は「党の決定を重く謙虚に受け止める。大きな責任感を打ち捨てた私に対する峻厳な懲戒だと思う」と立場を明かした。
同党の前身・民主労働党時代から要職を務めてきた「生え抜き」の金前代表は、昨年10月に党代表に就任し、党の世代交代や韓国社会のジェンダー問題への果敢な挑戦をけん引してきた存在だった。
金前代表はまた、「被害者と正義党にもう一度頭を下げて謝罪すると述べたい」とし、「被害者が一日も早く日常を回復することを願う」と述べた。
今月25日、正義党は会見を開き「今月15日に金前代表が張議員に対しセクシャルハラスメントを行った」と発表し、金前代表の職位を解除していた。なお、この件に対し張議員はコメントをしていない。
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