(1)李在明(共に民主党)
与党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は30日午前、国会で新たな共同選対委員長の人選を発表した。1982年生まれ、39歳の曺棟演(チョ・ドンヨン)氏だ。曺氏は陸軍士官学校を卒業し、イラク派遣部隊、韓米連合司令部などで17年間軍人として服務した宇宙産業と軍事戦略家と紹介された。
李候補は曺氏について、「韓国のニュースペースを導いていくニューフェイスとして、役割と責任を果たすことを信じている」と述べた。一部では、曺氏の実績を疑問視する声もある。

(2)尹錫悦(国民の力)
忠清北道で選挙活動を行っている最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は30日、清州(チョンジュ)市の尖端文化産業団地などを訪ね、文化芸術分野で活躍する青年たちとの懇談会を持った。
さらに晩には、同市内のソムン市場で市場の商工人たちと懇談会を行った。サムギョプサルと焼酎を前に、尹候補は「皆さんの商売がうまくいきますよう、私が、皆さんがたくさん稼げるようにする」と乾杯の音頭を取った。

(3)沈相奵(正義党)
第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は30日午前、国会で記者会見を開き「スーパーウーマン防止法」と名付けられた、『前国民育児休暇制』を提案した。
沈候補は2020年、韓国の出生児100人あたり、育児休暇を利用する父母は女性21.4名、男性1.3名に過ぎないと指摘しながら、「看病、介護、相談」などの社会に欠かせない労働を担っている女性が家では育児をしなければならない「スーパーウーマン」であることを強要されているとした。
その上で、こうした状況を改善する手段として育児休暇期間の延長、給与の引き上げ、配偶者(父親)の割当制、さらに2023年から自営業者などに政府雇用保険を導入することに合わせ、2026年から全ての労働する市民に育児休暇権を保障するとした。

(4)安哲秀(国民の党)
第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補はこの日、対外的な選挙活動を行わなかった。一方、Facebookに『青年をはべらす政治を終わらせ、青年の夢と共に歩むことを提案する』という一文を掲載した。
安候補はこの中で、「青年のイメージだけを借りる、青年を売り物にする政治を終わらせるべきだ。選挙になると、その間、活躍の場を与えることすらしなかった青年を呼び出し、一回性の写真だけ撮って『青年のための政治をする』と言う」と主張した。
さらに、「韓国の青年政治は、表向きは青年を押し出し、裏では既存世代の既得権を延長する小細工に転落した」と、各候補が行っている青年層との積極的な交流を批判した。

(5)金東兗(新しい波)
新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は30日、国会で記者会見を開き大統領制を変えることを主張した。
内容は、来年3月の大統領選終了後ただちに憲法改正を議論する国民会議を作り、2023年に改憲の国民投票を行うとするもの。そして2024年にふたたび大統領選挙を行い「任期4年、重任可能」の大統領制に変えると主張した。
背景について金候補は「韓国ではあらうゆる大統領が不幸であったり失敗した。今の権力構造の下では誰が大統領になってもこのようなことが繰り返される他にない」という認識を明かした。
