(1)李在明(共に民主党)
与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は3日、全羅北道の益山(イクサン)市の国家食品産業クラスター振興院を訪問した。
韓国メディアによると李候補は食品産業の起業家たちとの懇談会の席で、「すべての挑戦者(起業家)たちに失敗する権利を認め、再起する機会を付与したい」、「同じ能力を持った場合ならば、失敗をたくさんした人の方が成功する可能性がはるかに多い」と述べ、関連する政策への意欲を見せた。
また、「GMO(遺伝子組み換え作物)でない農産物の表示を義務づける公約を作る」とも述べ、この場合には国内の農産物が競争力が多少は回復するだろう」とした。

(2)尹錫悦(国民の力)
最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は3日夜、蔚山(ウルサン)市内で同党の李俊錫(イ・ジュンソク、36)代表と会合を持った。
李代表は3日前から公務をボイコットし、地方訪問を続けていた。背景には、大統領候補である尹錫悦候補が党の全権を持つ中で、人選やスケジュールを知らされないなど李候補が「無視」され続けてきたことがあるとされていた。
この日の午前中まで李代表は「尹候補と会う気はない」としていたが、結局、会合が実現。たくさんのメディアが見守る仲、仲直りをアピールした。李代表は「国民が望む政権交替以外の目的がないことを確認した」と述べた。
また、尹候補はこの席で、過去、朴槿恵(パク・クネ)、文在寅(ムン・ジェイン)が大統領にまでなる過程で役割を担ったことから「キングメーカー」と称される金鐘仁(キム・ジョンイン、80)氏が国民の力の総括選対委員長になることを発表した。
選挙運動における全権を要求する金氏と尹氏の間に意見の違いがあるとされたが、この問題もいったん解決したということだ。当初、尹候補は李在明候補に10%ポイント差を付けるなど優位に立っていたが、李候補の追い上げにより最近では両候補の支持率の差が無くなっていた。ふたたび国民の力が優勢になるのか注目される。

(3)沈相奵(正義党)
第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は3日、ソウル市内で障碍者たちと共に会見した。この日は国連が定めた「世界障害者の日」だった。
沈候補は、障害者権利保障法・脱施設支援法の制定を求め263日間デモと断食闘争を続けている障害者たちを前に、関連公約を発表した。
まず、「韓国は先進国の隊列に入りつつあるが、障碍を持つ当事者とその家族は先進国の市民としての権利を行使できていない」と述べ、これを改善するために、▲韓国のあらゆる障害者の指標がOECD平均以上になるようにする、▲障害者が地域社会で共に暮らしていけるよう社会的な環境を整えるという二つの原則を発表した。
その上で、▲障害者登録制の廃止、▲障害者権利保障法の制定ならびに障害者福祉法を障碍サービス法へと改定、▲障害者に対するサービスにおける公的な責任強化、▲10年以内に障碍者の完全な「脱施設」を履行し、地域社会支援システムを構築、▲発達障害者を含む重症障碍者を24時間支援するシステムを作る、▲100%バリアフリーの実現、▲障害者の労働権を保障するという7つの公約を発表した。
沈候補はまた、「障害者に対する差別と不平等な社会構造に対する改善は、障害当事者やその家族だけの分ではなく、韓国社会全体の責任だ」とした。

(4)安哲秀(国民の党)
第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は3日、ソウル市内のホテルで行われた「トングラミ財団」主催の革新科学技術を公募する協約式に参加した。同財団は、安候補が私財を投じて設立した財団だ。
医師出身で、韓国で著名なIT会社の創業者でもある安候補は、自身の科学技術の理解こそが、韓国の先進国入りと生き残りに欠かせないと力説する。
安候補は午後にはラジオ番組に出演した。安候補は「朴正熙大統領の経済開発5か年計画により韓国は80年代、90年年代の20年間を暮らしてきた。次は金大中大統領がベンチャーブームとインターネットを普及させ、00年代と10年代の20年間、稼いで暮らせた。次の大統領の最も重要な任務はこれからの稼ぎ頭を見付けることだ」と持論を述べた。

(5)金東兗(新しい波)
新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補はこの日、公開日程が無かった。