(1)李在明(共に民主党)
2泊3日にわたり与党の基盤が弱い大邱・慶北地域で選挙活動を行っている、与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は11日、慶尚北道漆谷(チルゴク)郡にある多富洞(タブドン)戦跡記念館を訪れた。
同記念館は1950年6月25日、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の南侵により始まった朝鮮戦争において国土の9割近くを失った韓国が、最終防衛線として定めた「洛東江防衛線」と呼ばれる戦線での勝利を記念した建てられたものだ。
李候補はこの日、即席で行った演説の中で保守派の大統領の「功過論」を主張し大きな話題となった。
韓国メディアによると、先日死去した全斗煥(チョン・ドゥファン)大統領に対しては「全体的に見ると全斗煥が『三低好況(低金利・低原油価格・低ドルレート)』をうまく活用し、経済が倒れないよう、経済がうまく回るようにしたことは成果だ」と述べた。
その上で、「国民が預けた銃剣で国民の生命を害した行為はどんな理由でも許されない、二度と繰り返してはならない重大犯罪」とし、「このため彼は決して尊敬されない」と語った。
さらに慶尚北道亀尾(クミ)市出身の朴正熙(パク・チョンヒ)大統領については、「評価が分かれるが、とても目に付く政治家」と持ち上げた。
こうした李候補の発言は、多分に保守派や中道層を意識したものだが、その効果が注目される。
また李候補はこの日、故郷の慶尚北道安東(アンドン)市の市場を訪れ、市民と交流した。

(2)尹錫悦(国民の力)
韓国東部・江原道(カンウォンド)を訪問中の尹錫悦(ユン・ソギョル、60)候補は11日午後、春川(チュンチョン)市内で江原道の18市郡の繁栄会長たちと面談した。
この場で尹候補は「江原道に対する三つの方向」として、▲土地利用に対する規制を果敢に解除する、▲デジタルデータ化された未来の新産業を江原道に多く構築する、▲道路と鉄道による他地域からのアクセスだけでなく、江原道内部の東西南北間の交通網をもなれく整備する、と述べた。
なお、この面談はわずか20分で終わった。集まった人物たちからは「写真だけ撮りにきたのか」という不満の声が上がったと、韓国メディアは伝えた。
尹候補はこの日、束草(ソクチョ)市の大浦(テポ)港を訪問した際には「江原道の規制を解除し、先端デジタル産業を誘致し、ジャガイモとトウモロコシの江原道ではなく、高級観光と先端産業の中心地として浮上するようにしたい」と主張した。

(3)沈相奵(正義党)
第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は11日、国会で開かれた京畿道(キョンギド)選対委員会発足式に出席した。

(4)安哲秀(国民の党)
第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス)候補はこの日、公開日程がなかった。
(5)金東兗(新しい波)
新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は11日、京畿地区青年会議所(JC)大会に参加した。
金候補はこの日の祝辞で「絶望は青年の死であり、青年が死んだら民族が死ぬ」という韓国の独立運動家・安昌浩(アン・チャンホ)の言葉を引用し、「青年たちが声を上げ、変化を始める『下からの反乱』が必要だ」と持論を述べた。
金候補はまた、自身のFacebookに「京畿道で人生の半分以上を過ごした」とし、同地域にある亜洲(アジュ)大学総長を務めた際に延べ8000人の学生と交流したことが「青年の海に飛び込む決意をする」きっかけになったと政治に進むきっかけに京畿道での生活が果たした役割を明かした。
