[韓国大統領選D-77]写真で見る主要候補の選挙活動(12月22日)
[韓国大統領選D-77]写真で見る主要候補の選挙活動(12月22日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2021.12.22 15:41
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来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の12月21日の選挙活動のうち、目に止まった内容を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は21日午前、オンラインでハーバード大学のマイケル・サンデル教授と対談した。

同党が事前に配布した報道資料によると、李候補は京畿道知事を務めていた時期にサンデル教授の『公正という錯覚(日本では『実力も運のうち 能力主義は正義か?』)』を読んだことがあるという。

また、小学校卒業後に工場で勤め、その後大検を取って大学進学後に弁護士となった李候補の経歴やその政策についてサンデル教授はよく理解しているとのことだ。対談は「無償」で行われたと同党は強調した。

この日の対談のテーマは「どうやって公正の翼で飛翔するのか」。韓国メディアによると李候補は、韓国が低成長時代に入る中で、韓国の青年層の中で能力主義が支持を得ていることを、いくつかの例を挙げ説明した。

そして、「能力主義とは実質的には平等ではないが、形式的には公正に見える」と、社会の不平等の上で語られる能力主義の持つ問題を指摘し、「機会の不足と競争の激化が続く場合には、極右のポピュリズムが始まる可能性が高い(中略)そんな社会にならないように国は機会を増やさなければならない」と持論を述べた。

21日午前、オンラインでハーバード大学のマイケル・サンデル教授と対談した李在明候補(中央)。共に民主党提供。
21日午前、オンラインでハーバード大学のマイケル・サンデル教授と対談した李在明候補(中央)。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補は21日、国会で行われた「新型コロナ克服のための非常対策会議」に出席した。同会議は、国民の力の党内にある組織で、最近新設された。

この席で尹候補は、「(市民を)苦痛の中に追い詰めている新型コロナへの対応に、国民の力のすべての党力を注ぐ。全国の全党協議会と党員たちが新型コロナ防疫および治療の支援人員として参加し、国民の側を守ろう」と呼びかけた。

また、「韓国の非常事態といえる、新型コロナへの対応に、公職者と専門家が所信をもって臨んでくれるよう望む。必要なデータを民官が共有し、必要な場所に知らせるコントロールタワーを構築できるように進めていく」と明かした。

一方この日、国民の力に激震が走った。同党代表であり常任選対委員長を務める李俊錫(イ・ジュンソク、36)氏が会見を開き、全ての選対ポストから辞任することを発表したためだ。背景には前回の雲隠れ騒動の時と同様に、李代表が党内で「無視され、ないがしろにされている」と感じている事と、夫人の経歴詐称疑惑に対する尹錫悦候補の対応に不満を持っている点などがあると見られている。

21日、国会で行われた「新型コロナ克服のための非常対策会議」に出席した尹錫悦候補(中央)。国民の力提供。
21日、国会で行われた「新型コロナ克服のための非常対策会議」に出席した尹錫悦候補(中央)。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は21日、ソウル市内で党内の「気候正義」選対発足式に出席した。世界的な気候変動への対応を公約としている沈候補を支えるための党内組織だ。

この席で沈候補は、「わが党は気候危機の克服を第一の綱領として採択した」と述べ、「はじめての『気候大統領』を選ぶ選挙でもある」と大統領選を位置づけた。

さらに、「最も貧しく脆弱な人々、そんな国が先に苦痛を受け、最悪の被害を受ける。気候危機の時代に不平等はさらに深まるしかない。私たちは気候危機と不平等の二つを同時に解決する努力を成功させなければならない。そうでなければ私たちの社会は先に進めない」と持論を述べた。

その上で、▲韓国も気候危機に責任があるという点を認める、▲気候危機は万人に平等ではない、▲気候危機の克服過程で、労働者・農民・中小企業人・地域住民などの同党で実質的な参加の保障、▲気候危機克服過程での、人権・生命権・健康権・環境権・食糧主権・性平等・世帯および地域間の衡平性の保証、▲気候危機克服における正義の実現、の5つの原則を掲げた。

21日、ソウル市内で党内の「気候正義」選対発足式に出席した沈相奵候補(右から二人目)。正義党提供。
21日、ソウル市内で党内の「気候正義」選対発足式に出席した沈相奵候補(右から二人目)。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は21日、訪問中の大邱(テグ)市内の診療所を訪れ、夫婦で医療ボランティアを行った。安候補は医師出身で、キム・ミギョン夫人はソウル大学医学部教授だ。

韓国メディアによると安候補はこの際に、「昨年に医療ボランティアを行ってからあっという間に2年になったが、韓国が苦労している」とし、「私の小さな力でも集め、一日でも早く新型コロナを克服するため最善を尽くす」と語った。

韓国は現在、11月1日から始めた「ウィズコロナ」政策により、感染者が増え続け、医療リソースが限界に達している状況だ。

21日、大邱市内の診療所を訪れ、夫婦で医療ボランティアを行った安哲秀候補(左)。韓国MBNよりキャプチャ。
21日、大邱市内の診療所を訪れ、夫婦で医療ボランティアを行った安哲秀候補(左)。韓国MBNよりキャプチャ。

(5)金東兗(新しい波)

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は21日、ソウル市内にある大型市場・広蔵市場を訪問した。

金候補はこの日、自身のFacebookに訪問を振り返りながら、前日に提案した「新型コロナ経済危機克服のための円卓会議」に再び言及した。これは、文大統領と各大統領候補が一堂に会し新型コロナ対策を打ち立て、誰が大統領になっても一貫性のある政策を行おうというものだ。金富謙(キム・ブギョム)総理はこの日のラジオで「国会と政府の議論を見守る」と述べていた。

金候補はさらに、「市場で商売する方たちが温かく迎えてくれた。その方たちが私に最もたくさん言った言葉が『商売がうまくいくようにして下さい』、『生活できるようにして下さい』だった。こうした声に、政治家たちが耳を傾けよう」と呼びかけた。

21日、ソウル市内にある大型市場・広蔵市場を訪問した金東兗候補。新しい波提供。
21日、ソウル市内にある大型市場・広蔵市場を訪問した金東兗候補。新しい波提供。

 


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