[韓国大統領選D-76]写真で見る主要候補の選挙活動(12月23日)
[韓国大統領選D-76]写真で見る主要候補の選挙活動(12月23日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2021.12.23 16:01
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来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の12月22日の選挙活動のうち、目に止まった内容を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は22日午前、ソウル市内で行われた韓国女性記者協会創立60周年記念式に出席した。

李候補はこの日祝辞で、「最初の女性記者の名称は婦人記者であり、それを改善したのが女記者、そして今は女性記者へと進化したが、いつかは女性という名前自体も付ける必要のない世の中になれば」とし、「女性たちが直面するガラスの天井を含めた巨大な社会的な壁が除かれ、性別の差が社会生活になんの傷害にもならない社会が早く来るよう望む」と述べた。

また、韓国メディアによると李候補はこの日テレビ局『SBS』のニュース番組に出演した際、「李在明、尹錫悦の双方とも気に入らない。本気で選ぶ人がいないのだがどうしてよいのか分からない」という視聴者の質問に対し、「私自身も事実、とても足りない部分が多い人間だ。完璧でない点を認める。しかし私がこうした悩みを持つ国民にお伝えしたいのは、選択しないことが最も悪い選択だということ」と答えた。

李候補はその上で、「それでも最も悪い部分が少ない人を選ぶのが、政治的に放置するよりもマシだ」と述べた。

22日午前、ソウル市内で行われた韓国女性記者協会創立60周年記念式に出席した李在明候補。韓国SBSテレビをキャプチャ。
22日午前、ソウル市内で行われた韓国女性記者協会創立60周年記念式に出席した李在明候補。韓国SBSテレビをキャプチャ。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補は22日、全羅北道全州(チョンジュ)市内の全北大学を訪問し、学生達とタウンホール型ミーティングを行ったが、失言が相次ぎ、韓国メディアで大きく報じられた。

この日、尹候補は「極貧の中にあり学が無い人間は、自由が何か分からないばかりか、なぜ自由が個人にとって必要なのかという必要性自体を感じられない」と述べた。

この発言は、「貧しい人々を卑下するもの」、「人間の自由についての根本的な誤解」などと、与党をはじめ各層から批判を浴びている。

尹候補はこの発言の前に、「自由の本質は一定水準の教育と基本的な経済力があってこそ存在し、個人は自が何かを知ることができ、自由がなぜ必要なのかが出てくるもの」と述べている。

さらにこうした発言の背景には、「共同体が困難な人々を助け、社会で算出された生産物が市場を通じ分配される」、「相当な程度の税金を取り、困難な人々と分け合い教育と経済の基礎を作ることが自由の必須条件と考える」という尹氏の持論がある。つまり、社会が貧しい人々を支援すべきというものだ。

しかし当時、尹候補の発言からこんなニュアンスが感じられなかったためか、「選民思想ではないか」とまで言われるなど、集中砲火にあっている。

またこの日、尹候補は、青年の失業対策について述べる際に、「もう少し発展すれば、学生たちが携帯電話にアプリを入れて、どの企業がどんな種類の人を必要とするのかをリアルタイムの情報として得られる時が来る。おそらくここにいる(大学)1,2年生の学生が卒業する前に訪れるだろう」と述べた。

だが実際にこんなサービスは韓国社会でとうに定着している。この発言は、「時代遅れ」として現場で笑いを誘い、さらに尹氏の「世間知らずな一面が出た」と話題になっている。

22日、全北大学を訪問し、学生達とタウンホール型ミーティングを行った尹錫悦候補。国民の力提供。
22日、全北大学を訪問し、学生達とタウンホール型ミーティングを行った尹錫悦候補。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は22日、忠清北道(チュンチョンプクト)清州(チョンジュ)市内にある故ピョン・ヒス下士の墓地を参拝した。

下士官として陸軍に勤務していたピョン氏は、勤務中に海外で男性から女性への性転換手術を行い、その後も軍隊での勤務を希望していた。だが、21年2月、軍により強制的に退役させられ、その直後、自殺した。なお、死後、遺族が陸軍参謀総長を相手に訴訟を提起した。この裁判は昨年10月に遺族側が勝訴し、退役は取消となっているが軍は「殉職」を認めていない。

沈候補はこの日、「こんな善良な人が、また国に対する強い愛情と情熱を持った人物が、なぜひどい苦痛を受けなければならなかったのか、とても残念だ」と述べた。

また、「昨年3月、故ピョン下士官の葬儀に弔花を捧げながら、どんな市民への差別と嫌悪をも放置しない政府を作るべきと誓った」とし、「差別禁止法が必ず制定されるようにし、韓国社会を差別のない社会、嫌悪が根付けない、そんな人権先進国にする」と語った。

22日、清州市内にある故ピョン・ヒス下士の墓地を参拝した沈相奵候補。正義党提供。
22日、清州市内にある故ピョン・ヒス下士の墓地を参拝した沈相奵候補。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は22日、慶尚北道(キョンサンプクト)浦項(ポハン)市内の産業団地内にある企業を訪問した。

韓国メディア『朝鮮日報』によると、この席で安候補は「次の大統領と政府がすべき最も重要なことは、今後20年の未来の稼ぎ頭と、未来の雇用を作ること」と持論を述べた。

また、「現在、韓国が世界の1位グループになるのが、二次電池、ディスプレイ、水素産業、バイオ、原発など」と挙げ、「こうした分野を重点的に育成するというのが私の公約第一号だ」とした。

安候補はさらに、「法律家が行うことは、過去に対する応酬であるため、社会に必ず必要な役割ではあるものの、未来を眺める視点がない。分からなければ見えないだろう」と尹候補を暗に批判した。

22日、浦項市内で大学生とトークセッションを行う安哲秀候補。同候補Youtubeよりキャプチャ。
22日、浦項市内で大学生とトークセッションを行う安哲秀候補。同候補Youtubeよりキャプチャ。

(5)金東兗(新しい波)

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は22日、清州(チョンジュ)市内のバス運転手労組を訪問し、懇談会を行った。

この席で金候補は、「新型コロナにより苦しい中、直接会って現状を聞きたく訪問した。現場の切実な声を傾聴する」と訪問の理由を述べた。

また、「11年前に(企画財政部で)予算室長を務める時から(文在寅政権下で)経済副総理にいたるまで、国の予算に責任を負ってきた。他の大統領候補は50兆ウォン、100兆ウォンと言うが財源などを含め現実的ではない。私は現実的な代案を提示する」旨を主張した。

22日、清州市内のバス運転手労組を訪問し、懇談会を行った金東兗候補。新しい波提供。
22日、清州市内のバス運転手労組を訪問し、懇談会を行った金東兗候補。新しい波提供。

 


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