[韓国大統領選D-66]写真で見る主要候補の選挙活動(1月1日)
[韓国大統領選D-66]写真で見る主要候補の選挙活動(1月1日)
  • 徐台教(ソ・テギョ) 記者
  • 承認 2022.01.02 23:50
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来年3月9日の大統領選投票日まで、主要候補の動静を写真で追うシリーズ。今回は各候補の1月1日の選挙活動のうち、目に止まった内容を紹介します。

(1)李在明(共に民主党)

与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は1日午後、釜山(プサン)市内の釜山新港を訪問した。

李候補はこの席で、「釜山港は世界的な港湾を備え、加徳島新空港が作られ、鉄道が連結されさえすれば真の意味での『トライポート(tri-port)』となる。韓国の主要課題として経済の再跳躍があるが、釜山が新たな経済成長の土台になることができる」と述べた。

李候補はさらに、最近の世論調査で尹錫悦候補を逆転する結果が続出している点については、「(尹錫悦氏を指して)あの方が、耳に触る退行的な話をたくさんするので(支持率が)下がったのであって、私たちが上昇したと見るのはとても難しい」と分析した。

また、新年の辞で李候補は「(新型コロナの)危機を一日も早く克服し、皆が日常の平和を回復することができるよう努力する。ただひたすら国民、ひたすら民生という覚悟で民生経済回復にすべての力を注ぐ」と明かした。

1日午後、釜山(プサン)市内の釜山新港を訪問した李在明候補(中央)。共に民主党提供。
1日午後、釜山(プサン)市内の釜山新港を訪問した李在明候補(中央)。共に民主党提供。

(2)尹錫悦(国民の力)

最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補は1日午後、党舎で中央選対委員会の全体会議に出席した。

尹候補はこの席で、「今年、私たちは政権交替という歴史的な課業を必ず成し遂げなければならない。万一、失敗することがあれば、私たちは歴史に決してすすぐことのできない罪を負うことになる」と協力を求めた。

また、「文在寅政府を見ながら、私たちは傲慢がすなわち毒薬だということを知った。しかしある瞬間、私たち自身にもそんな姿がなかったか振り返ってみる。足りない点は直し、政権交替をのぞむ国民の熱望を損ねないようにする」と決意した。

その上で、「必ず政権交替を行い揺れるこの国を再び正常化し、新たな韓国を作る」とし、▲今回の政権交替は崩れた公正と常識を正す第一歩だ、▲政権交替以降「尹錫悦政府ならば国民の生活がこう変わる」という信頼を与えるべき、▲統合のエネルギーを作る政権交替にする、という選挙にのぞむ三つの姿勢を党内に求めた。

なお、尹候補は発言の中で、集まった人々に対し「クンチョル」という韓国式のお辞儀をし、「まず私から代わっていく」と述べた。

一方、尹候補は新年の辞で、「私と国民の力はただひたすら国民だけを見て、国民が幸せな新しい韓国の道を開く」とした。

1日午後、党舎で中央選対委員会の全体会議に出席し「クンチョル」を行う尹錫悦候補(中央)。国民の力提供。
1日午後、党舎で中央選対委員会の全体会議に出席し「クンチョル」を行う尹錫悦候補(中央)。国民の力提供。

(3)沈相奵(正義党)

第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は1日午前、京畿道南楊州市にある牡丹(モラン)公園で選対委員会の新年挨拶会に出席した。同地には著名な労働運動家や民主化運動家の墓が多数ある。

沈候補はこの席で、「尊敬する国民の皆さん。歴代まれに見る大統領選挙だといって、決して挫折しないでください。既得権を持つ者たちによる政治にうんざりしても、一歩も下がらないでください。絶望と冷笑は変化を妨げる障壁です。政治を自分の生活を守る盾に、希望の道を開く手段に作っていきましょう。国民の皆さんが再び手を取り政治を変える歴史的な瞬間を作りましょう」と有権者に呼びかけた。

また、正義党の元院内代表であり、同墓地に安葬されている2018年に自死した故魯会燦(ノ・フェチャン)議員を引き合いに出し、「生前の魯代表との最後の会合で、明け方まで話し合った『進歩政治第一世代の所任を今回の大統領選挙で果たします。大統領選挙で過去20年間育ててきた正義が実現した福祉国家の夢を実現するため、進歩政権樹立の展望を必ず開く』と決意を述べた。

1日午前、京畿道南楊州市にある牡丹(モラン)公園で選対委員会の新年挨拶会に出席した沈相奵候補(中央)。正義党提供。
1日午前、京畿道南楊州市にある牡丹(モラン)公園で選対委員会の新年挨拶会に出席した沈相奵候補(中央)。正義党提供。

(4)安哲秀(国民の党)

第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は1日午前、国立ソウル顕忠院を訪問した。

安候補はこの席で韓国メディアに対し、「今、国民と時代が望むのは綺麗な(清廉な)指導者、そして綺麗な青瓦台(大統領府)」であるとし、「科学技術中心国家として、全世界との競争を通じわが国は世界5大経済強国になれると確信する」と述べた。

また、新年の辞を通じては、「今の韓国の政治の姿は、洞窟に閉じ込められた二匹の獣が、一つのエサをめぐって互いを攻撃するようなものだ。韓国の虎は洞窟の中に閉じ込められていてはならない。世界を舞台に咆哮すべきだ」とした。

さらに、「新型コロナ、第4次産業革命、米中新冷戦という3大メガトレンドの中で、防疫の大乱、雇用の大乱、政治の大乱という国家の次元の3大難題を克服しなければならない」とし、「歴史的に国民が分裂した国が国家的な危機を克服したことはない。国民が統合できる時だけ危機を機会にすることができる」とした上で、「政権交替ではなくより良い韓国を作ることが目的になるべき」と主張した。

1日、新年の辞を発表する安哲秀候補。同候補Facebookよりキャプチャ。
1日、新年の辞を発表する安哲秀候補。同候補Facebookよりキャプチャ。

(5)金東兗(新しい波)

 

新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は1日午後、忠清北道の忠州(チュンジュ)駅を訪れ、「国民向け新年希望のメッセージ」を発表した。

この中で金候補は、「現在最も急を要する問題は新型コロナで苦痛を受けている小商工人と自営業者に対する支援と、彼らの回復だ」とし、そのために主要大統領候補や大統領に呼びかけた「円卓会議」を提案したが、与党以外には答えすら得られないか拒否されたとした。

その上で、こうした姿は「小商工人と自営業者の問題を政略と選挙戦略として利用しようとするポピュリズムである」とし、「国民の皆さんが関心と声援と送ってくださり、この腐った政治と政治勢力を後退させ、両党構造に埋没し政治の既得権の犠牲となっている韓国の経済と社会と教育という全ての問題を解決する元年になるようにすべきだ」と訴えた。

1日午後、忠清北道の忠州(チュンジュ)駅を訪れ、「国民向け新年希望のメッセージ」を発表した金東兗候補(中央)。新しい波提供。
1日午後、忠清北道の忠州(チュンジュ)駅を訪れ、「国民向け新年希望のメッセージ」を発表した金東兗候補(中央)。新しい波提供。

 


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