(1)李在明(共に民主党)
与党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン、57)候補は2日午後、ソウル市内で同党の「未来の党舎『ブルーソーダ』」の開館式に出席した。これは同党の青年選対委員会が設置したもので、2030世代(20代30代)の青年ならば誰でも訪問できる空間とのこと。名前には格差と不平等を克服し、皆が清涼感を得られる新しい未来を作る意味が込められているという。
李候補はこの席で、2030世代について「韓国社会の生涯サイクル別に見ると、最も困難状況に直面している青年世代になった」とし、「既存の盛大がすでに全てのポストを占領し、青年世代は新しく参入する機会は別に存在しない」と分析した。
李候補はまた、「私たち(既存世代)が高度成長社会を生きる中でたくさんの事を成し遂げてきたが、公正性と機会の均等さに関心を大きく払えなかった」とし、「機会と支援を非効率的にし、人々の意欲を奪ってきたようだ」と述べた。
その上で、「私は明確に、国家は国民により構成されるもので、国家は国民のために存在するものであり、国民が国家のために存在するのではない」と明かし、「自身が最悪の状況に陥ったとき、国家という共同体が最小限の部分に責任を持ってくれるという信頼の確保」を目標に掲げた。

(2)尹錫悦(国民の力)
最大野党・国民の力の尹錫悦(ユン・ソギョル、61)候補は2日午前、党舎で「尹錫悦の政府革新−デジタルプラットフォーム政府」という名の公約を発表した。
尹候補はこの席で、「韓国政府をデジタル技術とビッグデータに基づく、国民に合わせたサービスに変える」と明かした。
さらにこの背景として、▲人ではなく科学的なデータに基づき国民が望むものを正確に把握しサービするため、▲その間、方法が分からず権利を得ることができなかった国民たちにも政府が先にサービスを提供するため、▲担当業務と関連し、国民の誰もが、親しい公務員の有無にかかわらず公正で正直なサービスを受けられるようにするため、という理由を述べた。
具体的な政策としては、「マイAIポータル」を導入し、国民一人一人が「AI執事」を持てるようにするとした。
その上で、これが実現する場合の一例として「新型コロナ初期の防疫失敗と非科学的な防疫措置で数百万の自営業者に犠牲を強要してきた文在寅政府」と異なり、「感染病への対策も遙かに科学的で精巧になる」と述べた。

(3)沈相奵(正義党)
第二野党・正義党の沈相奵(シム・サンジョン、62)候補は2日午後、「最近の若者たち選対本部」青少年選対本部の発足式に出席した。
沈候補はこの席で、被選挙権が25歳から18歳に下げられたことを引き合いに出し、「これからは皆さんも決心だけすれば、国会議員、市議員、道議員、ソウル市庁、京畿道市長、高陽市長でもなんでもできる」とし、「初の満18歳の公職者は正義党から出るべき」とハッパをかけた。
その上で、▲政府部署に児童青少年部の新設、▲脱家庭青少年のための公共住宅および社会住宅の供給、▲脱学校青少年のための『ドリームセンター』の多角化と予算拡大、▲学校に性別を区分しない「皆のためのトイレ」を設置、▲青少年の公共交通無償化の実施、という公約を掲げた。

(4)安哲秀(国民の党)
第三野党・国民の党の安哲秀(アン・チョルス、62)候補は2日午前、国会で福祉政策の公約を発表した。
安候補はこの席で、「新年初の政策として、基礎生活保護(生活保護)への扶養義務者の基準を完全に廃止する」と述べた。これはいわゆる生活保護を受ける際、「直系家族とその配偶者」と定められた扶養義務者が存在することが「足かせ」となってきた環境を変えるもの。
安候補はさらに、「扶養義務者の基準を廃止することで、障害者、ひとり親家庭、祖父母と孫の家庭、独居老人など直接的な福祉の受恵者だけでなく、自らも困難な状況にあるにもかかわらず父母を扶養してきた20代から40代までの青壮年層まで支援できる」と明かした。
一方、安候補は最近の支持率の上昇により取りざたされる巨大両党候補との一本化に対する韓国メディアの質問に対し、「考えていない」とし、「私が政権交替を実現し、この時代を一段階前に進める新時代の長兄になる」と決意を明かした。同候補は「トロイカ体制」、つまり李在明−尹錫悦−安哲秀の三つ巴の構図を2月初頭までに作るとも公言している。

(5)金東兗(新しい波)
新党・新しい波の金東兗(キム・ドンヨン、64)候補は2日、公開日程がなかった。