そんな中、独自の調査を行ったケーブルテレビ局『JTBC』の調査が注目を集めている。地上波3社とは対照的に「超競合」とはいえ李在明候補優勢の結果が出た調査だ。その詳細を伝える。

●調査の概要
JTBCの資料によると、今回の調査は全国17の市都、140か所の投票所で投票を終えた投票者約4万人に対し、聞き取りを行ったもの。
投票所の選別には独自のメソッドを使い、各市都・投票者各層の中で、過去の選挙資料を利用するなどして選別した。該当する投票所から出てくる投票者のうち、5人に1人を等間隔で抽出し調査した。
調査時間は9日午前6時から午後6時までで、誤差は95%の信頼水準でプラスマイナス0.5%ポイントとなっている。調査は世論調査会社『グローバルリサーチ』が行った。
●調査の内容
筆者の手元にある調査結果は「地域別」と「世代別」に分かれている。
まず地域別の内容を見ると、以下のようになる。
ー全国:李在明48.4% / 尹錫悦47.7%
ーソウル:李在明45.2% / 尹錫悦51.2%
ー京畿道:李在明51.9% / 尹錫悦44.2%
ー仁川市:李在明49.6% / 尹錫悦45.7%
ー釜山・蔚山・慶尚南道:李在明37.6% / 尹錫悦58.2%
ー大邱・慶尚北道:李在明23.8% / 尹錫悦71.8%
ー忠清圏:李在明47.0% / 尹錫悦48.2%
ー湖南圏:李在明86.5% / 尹錫悦11.7%
ー江原道・済州:李在明45.9% / 尹錫悦49.8%
次に世代別は以下のようになっている。世代ごとの1位の候補者の名前が公表されている。
20代:李在明49.4%
30代:李在明65.0%
40代:李在明64.3%
50代:李在明54.6%
60代:尹錫悦61.6%
70代以上:尹錫悦65.7%
こうした結果を見る場合、李在明候補はこれまでの世論調査よりも20代、30代から圧倒的に多くの票を得ていることが分かる。世論調査ごとに差があるが、従来の予想よりも20〜30%Pほど上乗せされている。
また、湖南圏つまり光州市と全羅南北道でも世論調査の結果よりも20%Pほど高い票を得ている。こうした点が「意外な善戦」につながっているようだ。